東京医療保健大学
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立川看護学部 / 看護学科

学科長メッセージ

あらゆる状況や場で生活している人々に最善の看護を提供できる
“地域から信頼されるNurse”

東京医療保健大学 副学長
立川看護学部 学部長
長田 恵子 教授

立川看護学部の教育目的には『3つの中核能力』があります。自律的に考え、判断し、実践できる「看護実践能力」、災害時においても地域の住民の健康リスクマネジメントができる「災害対応能力」、看護の専門性を追求し社会の大きな変化にあっても看護の課題を探求し看護を創造できる「看護探求能力」です。

育成する看護師像は「あらゆる状況や場で生活する人」を看護の対象としており、カリキュラムの特徴として災害看護学を副専攻においています。日本は災害大国とも称され、近年は気候変動に伴い豪雨災害が多発し、日常と災害は表裏一体の様相です。災害により人々の生活は一変します。そこには状況に応じた臨機応変な看護の力が求められます。しかし、この臨機応変という力は突如として生まれるものではありません。日常の看護実践を経験知として積み上げ、幅広い知識から何を選択するのかを判断でき、他者と協働し総合力をあげて問題解決までやりぬく精神力があって成せる技であると思います。その知力の基盤となるのは、看護基礎教育の時から学士課程で広い学問体系の中で学び学問を探求する力、自己の課題に向き合いひとつひとつ解決して物事をやり遂げる力であり、将来に向けて生き抜く力を備えることです。ねじ花(学名:Spiranthes sinensis var. amoena )をご存じでしょうか。名前の通り螺旋状にねじを巻くようにして愛らしいピンクの花をつけます。JR立川駅から国立病院機構立川キャンパスに向かう昭和記念公園通りでよく見かけます。多年草で冬は地下にこもっていますが、また初夏に柔らかな芽を出して伸びていきます。梅雨の雨にも夏の嵐にも冬の寒さにも負けません。陽がよく当たるように自らくるくる回って天を目指し、虫と風がその螺旋階段を上って受粉を助けます。可憐な中に自分がどうやって花を咲かせ、生命をつなげていくのかを知っているたくましい花です。災害時にも対応できる看護の知力を備えるとは、この花のように生き抜く力を持つ強さであると教えられます。

立川看護学部では、自調自考、協力する力、学びへの情熱を大切にしています。私たちとともに看護学を学んでいきましょう。


写真:通学路に咲いているねじ花

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