20歳の夏に入院したことがきっかけで看護に興味を持ちました。同じ病棟でさまざまな疾患や障害を抱えた患者さんと出会い、人の体や病気と向き合ったことで、学問として学んでみたくなったのです。「あなたと話していると元気が出る」と言っていただくこともあり、「病気を克服したら、今度は苦しむ人を支える側になりたい」と考えるようになりました。看護の勉強では、医療に関する知識はもちろんのこと、心理学や人間関係、私たちを取り巻く社会のことまで幅広く学びます。以前、がんで苦しむ祖父の介護をしていたのですが、「あのとき、祖父はこんなに辛かったのか」「もっとできたことがあったのに」など、授業を受けながらいろいろな思いがあふれ、これからはもっと周りの人の心に寄り添いたいと誓うことができました。将来は、患者さんの心を「人」として支えていけるような看護師になりたいと思います。そのために、自分自身も人間としての厚みが出るように、大学で多くの経験を積んでいきたいです。
医療保健学部 / 看護学科
在学生の声

患者さんの心に寄り添い、
「看護師」として、「人」として支えたい

錦澤 萌加
看護が子どもに与える影響力を認識し、
気持ちが引き締まった

小鷺 明
小児看護学実習では、小児がんの既往歴があり現在は視覚障害がある子どもの看護を担当しました。初日に看護師さんから「私たちの関わり方がこの子の将来に影響を与えていくから」と言われたときに、責任の重さを認識しました。視覚情報が少ないため、むやみに触れたりするとトラウマになってしまいかねません。だからこそ毎回声かけをした上でのケアを徹底し、大切に看護計画を立てていきました。実習中の2週間の中でも担当患児の発達が目まぐるしく、お絵描きや靴下の着脱ができるようになったのが印象的でした。こうした成長の過程を見られることが自分自身のやりがいにつながると実感し、小児看護の領域に進みたいという気持ちが強まっています。