末期の食道がんで入院していた祖父は、がんの進行に伴って皮膚への浸潤が出ており、家族でさえ目を背けたくなるような状態でした。しかし、担当の看護師の方は嫌な顔ひとつせずに常に親切に接してくれており、そんな看護師さんに祖父は何度も「ありがとう」とお礼を伝えていて、私たち家族も救われる思いでした。私もあのように気遣いのできる看護師になりたい、そう思ったことが、看護師をめざすようになったきっかけです。入学してから受講した授業で、一番印象に残っているのは「機能看護学」の授業です。グループワークを通じて、看護師は患者さんの体のケアをするだけではなく、患者さんやその家族の気持ちを支えることもあると気づきました。一方で、看護師の言動によって大きな心理的ダメージを負わせてしまうこともあります。責任の大きな職業であるということをあらためて認識しています。将来は、患者さんとその家族の心に寄り添った看護ができるよう、これからの実習で能動的に知識を吸収していきたいです。
千葉看護学部 / 看護学科
在学生の声

グループワークを通じて気づいた
看護師としての責任

片桐 萌花
充実した学内演習が実習先での自信につながった

辻 隼翔
3年次の「基礎看護援助方法Ⅴ」では、状況が刻一刻と変わる術後急性期の患者を具体的に想定した演習に取り組みました。グループで看護の方向性を模索するなか、自分一人では出てこない考え方を提示してくれる仲間がいて、多角的な視点に気づくことができました。病院での臨地実習は約2週間と限られているので、学内での演習の機会が多いことに安心します。特に、情報収集やコミュニケーションで経験を重ねることができ、精神看護学実習では、精神疾患を患う方に対しても会話を重ねながら徐々に信頼関係を築くことができました。今後の実習でも準備を大事にしていきたいです。