学校法人青葉学園が運営する東京医療保健大学(本部:東京都品川区、理事長:田村聡明、学長:亀山周二)は、2026年3月27日、株式会社京都科学(本社:京都府京都市伏見区、代表取締役社長:髙山俊之)と、「看護教育および医療人材育成に関する包括連携協定」を締結し、2026年5月8日に協定式を開催しました。
本協定は、看護教育および医療人材育成の高度化、ならびに教育DXの推進を目的として、両者が保有する知見、技術、教育資源、ノウハウを相互に活用し、教育成果の社会還元につなげることを目指すものです。
当日は、株式会社京都科学より代表取締役社長の髙山俊之氏、東日本営業部長の中村寛人氏、企画課の川嶋大雅氏が出席し、本学からは亀山周二学長、西村礼子学長特別補佐、諸田研究協力部長が出席しました。協定式では、亀山学長による挨拶、髙山社長による挨拶、西村学長特別補佐による提携経緯の説明、川嶋氏・中村氏による今後の連携の方向性の説明に続き、双方代表者による記念パネルへの署名と記念撮影を行いました。

【協定概要】
本学は、建学の精神に基づき、医療保健分野における実践的な教育研究を推進してきました。近年は、教育用電子カルテ、患者型生体シミュレータ、VR機器等を活用し、学生が臨場感のある学修環境の中で、臨床判断能力や実践能力を段階的に高める教育に取り組んでいます。
こうした教育DXを取り入れた実践教育の体系的な展開は、2025年度大学評価(認証評価)においても、学修成果の可視化と教育の質を高める取組として「長所」に位置づけられました。
一方、京都科学は、長年にわたり医療教育用シミュレータや人体モデル等の開発・提供を通じて、医学・看護学をはじめとする医療人材育成に貢献してきました。教育現場の課題を丁寧に捉え、教材や教育方法の高度化に取り組んできた同社の知見は、本学が進める看護教育・教育DX・学修成果の可視化と高い親和性を有しています。
本協定を通じて、両者は、単なる教育機器の活用にとどまらず、教育デザイン、評価方法、教材開発、教員研修、共同研究・実証を含む包括的な連携を進めてまいります。
【主な協力事項】
本協定では、以下の事項について連携を進めます。
1.看護教育における教育用シミュレータの活用および高度化
2.教育DX推進に関する共同研究および実証
3.看護教育および医療人材育成に関する人材育成・研修協力
4.双方の活動への相互支援・協力
5.その他、上記に付帯する事項
また、当面の具体的な取組として、製品開発時の市場調査・ニーズ分析、新製品の教育現場での活用と評価、教育効果や改善点に関するフィードバック、セミナー・研修の企画実施、社員と教員の知見共有などを進める予定です。
■東京医療保健大学 学長 亀山周二 挨拶要旨
亀山学長は、本学が複数のキャンパスにおいて医療系教育を展開し、特に看護人材育成において大きな役割を担っていることに触れました。また、これまでも本学の教育において京都科学の教育用資材やシミュレータを活用してきたこと、さらに西村学長特別補佐によるセミナー協力など、両者の間にはすでに多様な接点があったことを紹介しました。
そのうえで、今回の包括連携協定を契機として、これまでの関係をさらに深め、看護教育における教育DX、ICT教育、シミュレーション教育の推進に取り組んでいくことへの期待を述べました。
■株式会社京都科学 代表取締役社長 髙山俊之氏 挨拶要旨
髙山社長は、京都科学が医療教育、特に看護教育に関する製品開発に長年取り組んできた歩みを紹介しました。また、今後の医療教育においては、教育現場のニーズを反映した製品開発に加え、日本から発信できる教育モデルやカリキュラムを大学とともに検討していくことが重要であると述べました。
さらに、国内のみならず、東南アジアをはじめとする海外の医療教育の発展にも目を向けながら、本学の教育DXや看護教育の知見と、京都科学のものづくりの力を結び、より実用性の高い教育支援につなげたいとの展望を示しました。
【提携経緯説明】
東京医療保健大学 学長特別補佐 西村礼子
西村学長特別補佐は、今回の協定に至る背景として、これまで本学と京都科学が、看護教育におけるシミュレーション教育や教材活用を通じて、継続的に接点を重ねてきたことを説明しました。
少子化や医療人材育成を取り巻く環境が変化するなかで、看護教育においては、教育の質をいかに担保し、学修成果を可視化していくかが重要な課題となっています。特に、学生が対象者の状況を的確に捉え、臨床判断を行い、安全な看護実践につなげる力をどのように育成し、評価するかが重要であると述べました。
また、これからの看護教育では、教育現場の課題を教育方法や教材の改善につなげ、学生の実践力を段階的に高めていく仕組みが求められると説明しました。今回の協定は、こうした課題意識を共有し、大学と企業がそれぞれの知見を持ち寄りながら、看護教育および医療人材育成の発展に向けて連携を深めるための基盤になるものです。
今後、本学は、京都科学との連携を通じて、学生が安全な環境で実践的に学び、臨床判断能力と看護実践力を高める教育の充実を目指してまいります。
【今後の連携の方向性】
株式会社京都科学 東日本営業部長 中村寛人氏、企画課 川嶋大雅氏
中村氏および川嶋氏からは、本協定に基づく今後の連携の方向性について説明がありました。
今後の連携では、大きく三つの柱を中心に取組を進めていく予定です。
第一の柱は、製品開発時の市場調査・ニーズ分析です。製品開発の段階から、本学と京都科学が教育現場のニーズや課題を共有し、看護教育の実情に即した教材・シミュレータの開発につなげていきます。
第二の柱は、新製品・教材の教育現場での活用と評価です。京都科学が開発する新製品や教材を本学の授業・演習等で活用し、学生の学修状況、教員による活用可能性、教育効果、改善点等を検証していきます。実際の教育場面で得られたフィードバックを製品改良や教材開発に生かすことで、教育現場と製品開発を循環的につなげていきます。
第三の柱は、セミナー・研修等を通じた知見共有です。セミナーや研修、教員と企業担当者との意見交換等を通じて、シミュレーション教育、臨床実践、医療人材育成に関する知見を相互に共有していきます。これにより、教育用シミュレータの効果的な活用方法や、学生の実践力を高める教育プログラムの検討を進めていく予定です。
本協定を契機として、東京医療保健大学と京都科学は、教育現場とものづくりの双方の視点を生かし、看護教育および医療人材育成の質向上に資する連携を進めてまいります。
【出席者】
■株式会社京都科学
代表取締役社長 髙山俊之
東日本営業部長 中村寛人
企画課 川嶋大雅
■東京医療保健大学
学長 亀山周二
学長特別補佐 西村礼子
研究協力部長 諸田 清
【お問い合わせ先】
東京医療保健大学 入試広報部
TEL:03-5779-5071
E-MAIL:nyushi-koho@thcu.ac.jp
