本学は「一歩先の医療保健の創造」を大学ビジョンとし、教育・研究活動を推進してきました。近年、総人口の減少と同時に超少子高齢化が進行するといった人口構造の激変だけでなく、社会そのものの在り方が急速に変化しつつあり、医療保健においても「シックケア」よりも、むしろ「ヘルスケア」の領域が重要視されるようになってきました。本学では昨年度に総合研究所を開設するにあたり、「よりよく生きる(Well-being)を追求する社会的な基盤の構築やその活用」をとくに重視することにしました。2020年12月12日（土）に、総合研究所主催のキックオフシンポジウムを開催し、『「よりよく生きる」を追求する基盤づくり』プロジェクトを始動させております。

本学の特色としては、看護学科・医療情報学科・医療栄養学科ならびに各研究科・専攻科等を持ち、またキャンパスが東京都・千葉県・和歌山県に分かれており、それぞれの専門性と地域特性を活かした教育・研究活動を展開しています。学際的学問分野である医療保健の研究においては、多様な背景を持った研究者が、横断的に新たな研究プロジェクトに参加して協働することが大切です。学内の各研究者の既存研究をベースに発展させ、イノベーションを創出していきたいと考えております。本研究所では、積極的に外部からも資金を獲得し、産学連携の形で横断的な特色のある研究プロジェクトを遂行し、さらに研究成果をアウトリーチすることを目標としております。

今後とも、学内外の皆様のご支援と積極的なご参画を心より願っております。