高齢化率の高い和歌山県において、人々の健康や暮らしを住み慣れた地域で支える包括ケアの重要性は年々高まっています。本研究科では、地域や現場で生じた課題を解決するために必要な研究能力や実践力を身につけた看護職を育成します。
医療や保健福祉の現場で生まれた疑問や課題を解決するためには、日々の経験によって蓄積されてきた実践知(スキル)とこれまで学んできた理論知(知識)を融合させ、エビデンスに基づいた確かな解決法を導き出すことが求められます。そのプロセスこそが「研究」なのです。
本研究科では、自宅などで受講できる遠隔授業システムを整備し、仕事や家庭と学業の両立ができるように支援するとともに、他研究科との合同研修も開催しています。地域に密着した研究を行う一方で、広い視野をもった研究も行える環境にあります。
実践と理論の往還を通じて自ら疑問を解決し、地域医療やチーム医療に貢献することができる人材を育成する、それこそが本研究科の使命と考えています。